スラブ荷重

スラブ、片持ちスラブの荷重伝達

床荷重の伝達方向は、両方向、X方向、Y方向とします。荷重の伝達方向の指定は、床を配置する際に床ごとに行います。

〔XY〕 :両方向に伝達する。

〔X〕 :X方向に伝達する。

〔Y〕 :Y方向に伝達する。

    

  • 床の重量は構造芯間の面積について計算します。小梁で構成された床組の重量は、小梁芯により区分された床面積について求めます。
  • 大梁のCM0Q0は、床の荷重伝達方向と小梁による分割を考慮して算定します。
  • 小梁負担分の荷重については、小梁のQ0がその小梁を支持する小梁または大梁に作用するものとして計算します。小梁自重も同様に扱います。

スラブ

(1) 両方向伝達の床割り

四辺を梁で囲まれたスラブについては、荷重の伝達方向が両方向の場合、床スラブから梁に加わる鉛直荷重は、1999年版RC規準10条により下図のようになります。具体的には、スラブに取付く梁は、梁の交点から描いた2等分線および梁に平行な直線から作られる台形、または三角形の部分の荷重を受けるものと見なします。

  

(2) 多角形の床組の適応

本プログラムは、以下に示す多角形の床組に適用しています。

  

            〔五角形〕         〔三角形〕         〔台形〕          

片持ちスラブ

(1) 片持ちスラブ

片持ちスラブの重量は、構造芯から片持ち床先端までの面積について計算します。

   

片持ちスラブの荷重は、片持ち梁の取り付きおよび先端リブ小梁の取り付きによって以下のように伝達されます。

・片持ち梁がない場合 : 全て大梁に伝達されます。

 

 

・片持ち梁がある場合 : 片持ちスラブが接続する大梁、片持ち梁に対してスラブと同様のルールにより分割して荷重伝達されます。

 

 

・片持ち梁と先端リブ小梁がある場合 : 片持ちスラブが接続する大梁、片持ち梁先端リブ小梁に対して スラブと同様のルールにより分割して荷重伝達されます。

                   先端リブ小梁がある場合はスラブ幅は片持ち梁の先端までと見なされます。

   

(2) 出隅の片持ちスラブ

スラブ荷重及び先端の線荷重の梁、柱への荷重伝達は以下のようになります。出隅の重量は、構造芯から出隅先端までの長方形について計算します。

                                                                               

出隅の片持ちスラブの荷重は、荷重伝達方向および片持ち梁の取付きに関わらず、節点荷重としてすべて柱に伝達します。

  

(3) 入隅の片持ちスラブ

本プログラムは、現状では入隅の片持ちスラブには対応しておりません。