04. 部材配置のサブセクション

部材配置

部材配置

部材の配置と削除はマウスによる操作で行います。「新規作成」→「構造種別」で「新規部材を生成する」とした場合は、設定した基本グリッド(スパン数、スパン長、階数)に柱(C1)、大梁(G1)、床(L1)が既に配置されています。

まず、建物形状の編集を行うには、操作対象のウインドウから操作事項を選択します。

節点

節点

操作対象で「節点」を選択します。伏図または軸組図をアクティブにし、キー「N」を押すことでも節点に切り替わります。

節点は、XY軸の交点に生成されます。詳細情報から座標データを変更することで、自由位置を移動することができます。
柱梁等の各部材は節点を介して接続されるため、部材の交点には節点がある必要があります。
梁と梁が交わる位置に自動的に節点が設けられるわけではありませんので、交点に節点を生成後、部材を接続し配置しなおしてください。
接続していない場合、部材が宙に浮いていることになりますので、ご注意ください。

また、節点は移動や結合を行っても、元の座標軸に属しています。結果の確認の際はご注意ください。

節点(柱)の移動

節点(柱)を移動するには2通りの方法があります。

a) 選択した節点をドラッグして移動する

選択してオレンジ色になった節点を左クリックしたままドラッグすると、節点を任意の位置に移動することが出来ます。


節点を選択


ドラッグ


任意の位置に移動

b) 座標入力により移動する

移動したい節点を選択して、画面右側の節点情報のウインドウの座標値X,Y,Zに座標(mm)を直接入力します。

座標指定タイプは「絶対座標」と「軸からの相対座標」があり、プルダウンメニューより選択できます。「絶対座標」では、左下の基準グリッドを原点とした座標を入力します。「軸からの相対座標」では、グリッド上の節点位置からの移動距離を入力します。

節点(柱)の結合

選択した節点を他の節点上にドラッグすることで、節点を結合することが出来ます。


節点を選択


ドラッグ


節点を結合

支持条件の変更

支持条件のデフォルトは「ピン」です。支持条件を変更する場合は、変更する節点を選択後、画面右側の詳細情報ウインドウの「節点支持タイプ」をクリックし、プルダウンメニューより支持条件を選択して変更します。

「ばね」を選択した場合は、バネ剛性(バネ剛性X方向、Y方向、鉛直方向、X軸回り、Y軸回り)を直接入力してください。入力を省略した場合は0(フリー)となります。


支持条件のウインドウ


節点支持タイプを「ばね」とした場合

剛床解除する場合

剛床解除したい節点を選択し、画面右側の詳細情報ウインドウの「剛床解除」をクリックします。プルダウンメニューより剛床解除「する」を選択すると、節点が緑色に変わり、剛床が解除されます。


座標のウインドウ


節点を選択


剛床解除

多剛床の設定を行う場合

多剛床としたい節点を選択し、画面右側の詳細情報ウインドウの「床グループID」をクリックしIDを変更します。IDが同一の節点が同一の剛床としてモデル化されます。なお、剛床解除した節点であっても、床グループIDが一致するグループにせん断力が集計されます。床グループIDが"1"の剛床を主剛床とし、それ以外の床グループIDの剛床を副剛床とします。各層において、主剛床は必ず存在する必要があります。(全剛床解除の場合には、層間変位を計算するために適切と思われる節点を1つだけ主剛床として定義することでモデル化できます)

※「剛床ID」から「床グループID」に名称変更されました。

異なる床グループIDの節点間をつなぐ部材の層せん断力集計

異なる床グループIDをもつ節点間をつなぐ部材の場合、床グループIDのうち最大の数値であるグループに集計されます。複雑な剛床の場合、適切なグループに集計されるようにIDの設定を考慮する必要があります。なお、各部材の「層せん断力集計床グループ」を設定した場合には、指定した床グループに層せん断力が集計されます。「層せん断力集計床グループ」に「0」が入力されている場合、前述のルールに従い、床グループIDのうち最大の数値となるグループに集計されます。

 例えば下図のような場合、1と2を繋ぐ部材は層せん断力集計床グループが2となります。層せん断力集計床グループIDは変更することができます。詳しくは「層せん断力集計指定」をご参照ください。重心および剛心はこの層せん断力集計床グループごとに計算されます。

グルーピング対象

節点のプロパティのうち、グルーピング対象となるパラメータおよびならないパラメータを以下に示します。

グルーピング対象グルーピング対象外
座標指定タイプ剛床解除指定
節点座標節点支持タイプ
床グループID支持ばね剛性

操作対象で「柱」を選択します。
伏図または軸組図をアクティブにし、キー「C」を押すことでも、柱に切り替わります。
伏図・軸組図上で柱が選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置する柱の基本情報が表示されており、符号・材端条件等が指定できます。
柱が選択されている場合は、選択柱の情報が表示されます。


新規柱詳細


選択柱詳細

プロパティ

基本情報

・柱符号

 断面リストで定義された柱符号、ダンパーリストで定義されたダンパー符号から選択できます。
 また、ダミー部材を設定する際は、『DUM』を選択します。

・層せん断力集計床グループ

 層せん断力を集計する床グループを指定します。0を指定した場合は接続する節点のうち床グループIDが最大となるグループに集計します。

・材端条件タイプ

 「剛」「ピン」「材端ばね」から選択できます。

・回転角度

 柱の回転角度を0~180°(反時計回り)で入力できます。

・ねじり剛性指定タイプ

 柱符号ごとにねじり剛性の考慮・非考慮を設定します。
 「建築全体の設定に従う」とした場合、剛性条件2の設定に従います。

・長期応力負担タイプ

 柱符号ごとに長期応力負担タイプを設定します。
 「建築全体の設定に従う」とした場合、応力条件1の柱の軸変形の設定に従います。

剛域長

剛域長を直接入力できます。正の値で入力します。
「0」の場合は自動計算された値が採用されます。
自動計算の結果が負となる場合は剛域を「0」とします。

剛性倍率

剛性倍率を直接入力できます。「0」の場合は自動計算された値が採用されます。
※荷重増分解析および振動解析において柱をファイバーモデルとした場合に、XY方向の$φI$と$φAN$を入力しても計算に反映されません。
 X方向剛性倍率$φI$      :柱のX方向の曲げ剛性倍率
 X方向剛性倍率$φAS$   :柱のX方向のせん断剛性倍率
 Y方向剛性倍率$φI$      :柱のX方向の曲げ剛性倍率
 Y方向剛性倍率$φAS$   :柱のY方向のせん断剛性倍率
 剛性倍率$φAN$         :柱の軸剛性倍率

危険断面位置

危険断面位置を直接入力できます。正の値で入力します。
「0」の場合は自動設定された結果が採用されます。
危険断面位置よりも剛域長が長い場合には、剛域端を危険断面位置として採用します。

端部回転バネ

端部回転バネを直接入力できます。正の値で入力します。
※材端条件タイプを「材端ばね」とした場合にこの値により材端回転バネを設定します。

断面検定

・Waを直接指定するか

 想定残留ひび割れ幅の設計値Waを部材ごとに指定する場合はtrueを選択してください。

・Wa(mm)

 想定残留ひび割れ幅の設計値Waを部材ごとに指定する場合、Waをmm単位で入力します。
 原則として0.25mm以下の値を指定します。

終局検定

・Rpを個別指定するか
 Trueを選択した場合には、当該部材に対して次項で設定した終局限界状態でのヒンジ領域回転角Rpを採用します。

・Rp
 終局限界状態でのヒンジ領域回転角Rpを設定します。

・耐震間柱か
 ※試験的な機能です。通常は使用しないでください。耐震間柱として扱う場合に使用します。

補強部材情報

補強部材の考慮ができます。考慮した部材は「データ変換出力」における補強前モデルファイルには反映されません。

施工時解析の個別指定

本機能は特定ユーザーのみ利用できます。 弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

柱の配置

a) 伏図で柱を配置する場合

節点にカーソルを合わせた時に、仮想部材が表示されます。仮想部材が表示された状態で左クリックをすると、柱が配置されます。また、柱を削除する場合には、削除する柱を選択し「Delete」キーを押します。


配置する場所にカーソルを合わせる


柱を配置

b) 軸組図で柱を配置する場合

柱を配置する節点の一方を左クリックし、他方の節点までドラッグすることで、柱が配置されます。


節点を選択し、ドラッグする


配置される柱が表示される


柱を配置

間柱ダンパーの配置

」と同様に、伏図および軸組図より配置できます。
ダンパーの部材諸元と支持柱符号は「免震・制震ダンパー」にて定義します。

節点結合された節点に対する柱の配置

節点結合された節点に柱を配置する場合、伏図による入力では想定と異なる箇所に配置されることがあります。
正確に入力するためには軸組図で入力するようにしてください。

大梁

大梁

操作対象で「大梁」を選択します(キー「G」を押すことでも、大梁に切り替わります)。伏図・軸組図上で大梁が選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置する大梁の基本情報が表示されており、符号・材端条件等が指定できます。大梁が選択されている場合は、選択梁の詳細情報が表示されます。


新規大梁詳細


選択大梁詳細

プロパティ

基本情報

・大梁符号

 断面リストで定義された大梁符号から選択できます。
 また、ダミー部材を設定する際は、『DUM』を選択します。

・I/J端接続条件  「剛」「ピン」「材端ばね」から選択できます。

・終始端種類  始端および終端の断面について「外端」「内端」「中央」の指定を設定できます。
 **※外端・内端は自動認識ではありません。デフォルトでは始端=外端、終端=内端として設定されています。
  (デフォルトの場合は外端=左端、内端=右端と読み替えることができます)

・高さ方向移動長さ  高さ方向(Z方向)の移動長さ(mm)を入力できます。
 定義した分だけ上下の柱の剛域が変動する設定となっております。
 なお、大梁のフェイス位置は節点を超えることができませんので部材せいの1/2までしか入力することができません。
 剛域設定について柱の剛域については柱のせいを、梁の剛域については梁のせいを使用します。
 剛域の条件については剛域の計算をご参照ください。

・ねじり剛性指定  個別の大梁ごとにねじり剛性の考慮・非考慮を設定します。
 「建築全体の設定に従う」とした場合、剛性条件2の設定に従います。

・ユーザー指定方向  大梁の方向を指定します。同一の軸に配置している場合は自動で認識しますが、軸跨ぎで配置する場合はXYのどちらに属する大梁であるか指定してください。

・大梁自動分割・大梁自動分割数  上下動を入力した場合の応答性状を把握するために用いることがございます。
 詳しくは 【RESP-D 注目機能紹介】上下動用大梁分割機能をご参照ください。

・自動分割部材一本出力  自動分割を指定している場合、CSV出力で応力を出力する際に分割された各大梁の応力として出力しますが、この入力がTrueになっていると1つの大梁として出力されます。

・梁モデル化個別設定  個別の大梁ごとにBeam要素の非線形特性の種類を設定できます。
 「建築全体の設定に従う」「M-θ」「ファイバーモデル(S大梁のみ適用)」から選択できます。
 「建築全体の設定に従う」とした場合、終局耐力条件1の設定に従います。

剛域長

剛域長を直接入力できます。「0」の場合は自動計算された値が採用されます。

剛性倍率

剛性倍率を直接入力できます。「0」の場合は自動計算された値が採用されます。
 $φI$      :大梁の強軸方向の曲げ剛性倍率
 $φAN$  :大梁の強軸方向の軸剛性倍率
 $φAS$   :大梁の強軸方向せん断剛性倍率
 $WφI$   :大梁の弱軸方向の曲げ剛性倍率
 $wφAS$ :大梁の弱軸方向の軸剛性倍率
 $WφT$  : 大梁のねじり剛性倍率

横座屈長

横座屈長を直接入力できます。断面検定に用います。

危険断面位置

危険断面位置を直接入力できます。「0」の場合は自動設定されます。

断面検定

・Waを直接指定するか

 想定残留ひび割れ幅の設計値Waを部材ごとに指定する場合はtrueを選択してください。

・Wa(mm)

 想定残留ひび割れ幅の設計値Waを部材ごとに指定する場合、Waをmm単位で入力します。
 原則として0.25mm以下の値を指定します。

軸非線形特性

大梁の軸非線形を考慮できます。考慮する場合は「True」、考慮しない場合は「False」とします。主に剛床解除もしくは多剛床節点間に配置される大梁を評価するための機能です。

終局検定

終局検定時のヒンジ領域回転角Rpの個別指定を考慮できます。考慮する場合は「True」、考慮しない場合は「False」とします。

免震層設計

$P-δ$付加曲げ無視 免震層上下大梁検定用付加曲げモーメント計算時、節点周りで計算されたモーメントを分配する大梁の対象から除外できます。大梁として配置している片持ち梁などの場合に指定することで$P-δ$付加曲げモーメントを適切に分配させることができます。

補強部材情報

補強部材の考慮ができます。考慮した部材は「データ変換出力」における補強前モデルファイルには反映されません。

施工時解析の個別指定

本機能は特定ユーザーのみ利用できます。 弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

累積損傷度計算の個別設定

全体指定の疲労曲線については立体振動解析条件で設定できます。

  • 個別指定
     Trueにした場合は累積損傷度Dを計算する時の疲労曲線を選択することができます。

  • I端(始端)側の設定
     I端(始端)側の疲労曲線をプルダウン形式で選択します。

  • J端(終端)側の設定
     J端(終端)側の疲労曲線をプルダウン形式で選択します。

曲げせん断繰り返し座屈挙動

座屈を考慮した履歴則を設定している場合にディテールに応じて自動判定フローを制御する目的の入力です。

計算編の記述

  • βを個別指定するか
     Trueにした場合は当該梁の曲げ応力勾配βは個別指定値が採用されます。

  • 曲げ応力勾配β
     当該梁の曲げ応力勾配の個別指定値を設定します。

  • フランジがスラブに拘束されているか
     Trueにした場合はフランジ側が局部座屈しないと認識し、選定されるモデルが変更になります。

  • 始端にスカラップが付くか。
     Trueの場合、始端側の履歴則の判定時に局部座屈が発生しないモデルが採用されます。

  • 終端にスカラップが付くか。
     Trueの場合、終端側の履歴則の判定時に局部座屈が発生しないモデルが採用されます。

  • 始端に横座屈補剛工法が採用されるか
     Trueの場合、始端側が横座屈補剛工法によって、横座屈、連成座屈の履歴則が選ばれなくなります。

  • 終端に横座屈補剛工法が採用されるか
     Trueの場合、終端が横座屈補剛工法によって、横座屈、連成座屈の履歴則が選ばれなくなります。    

  • 始端にウェブ補剛が採用されるか
     始端がせん断型の大梁で局部座屈の履歴則が採用される場合に五十嵐モデルが採用されます。※現時点で未対応です。

  • 終端にウェブ補剛が採用されるか
     終端がせん断型の大梁で局部座屈の履歴則が採用される場合に五十嵐モデルが採用されます。※現時点で未対応です。

大梁の配置

a) 伏図で大梁を配置する場合

大梁を配置する節点の一方を左クリックし、他方の節点までドラッグすることで、大梁が配置されます。


節点を左クリックし、ドラッグする


配置される大梁が表示される


大梁を配置

b) 軸組図で大梁を配置する場合

伏図で配置する場合と同じ方法で配置します。


節点を左クリックし、ドラッグする


配置される大梁が表示される


大梁を配置

c) 節点結合された節点に対する大梁の配置

節点結合された節点に大梁を配置する場合、原則的には大梁を配置後、節点を結合するようにしてください。節点結合後に大梁を配置すると、意図するような軸に所属しない大梁になる可能性があります。

片持梁

片持梁

操作対象で「片持梁」を選択します(キー「K」を押すことでも、片持梁に切り替わります)。片持梁は伏図で配置します。画面右側の部材情報のウインドウの「片持梁長」、「基準方向」、「配置タイプ」、「角度(°)」を指定します。 先端の節点は既定では剛床内に含まれます。指定により、剛床解除できます。

基準方向を「上」、「下」、「右」、「左」から選択します。カーソルを合わせた節点から指定した方向に向けて片持梁が配置されます。

配置タイプは「通り軸に平行」または「大梁平行」を選択します。「通り軸から平行」とした場合には、さらに通り軸からの角度を指定することが出来ます。


配置する箇所にカーソルを合わせて左クリック


片持梁を配置

通り軸からの角度の方向は軸を基準とし、反時計回りです。


基準方向:上、角度: 30°とした場合

耐震壁・粘性壁

耐震壁・粘性壁

操作対象で「耐震壁・粘性壁」を選択します(キー「W」を押すことでも耐震壁・粘性壁に切り替わります)。伏図・軸組図上で耐震壁・粘性壁が選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置する壁の基本情報が表示されており、符号・スリットタイプ等が指定できます。壁が選択されている場合は、選択壁の詳細情報が表示されます。

左右を柱で挟まれ、上下に梁があり、四隅に節点がある位置に壁を配置することができます。多スパンにわたる壁は配置できますが、多層にわたる壁は配置できません。もし多層にわたる壁を配置する場合には、ダミー梁をもちいて各階に壁を配置する方法が考えられます。その場合でも、壁エレメント要素は各階で分割されることにご注意ください。


新規壁詳細


選択壁詳細

プロパティ

・壁符号

 壁リストおよびダンパーリストで定義された符号から選択できます。

・層せん断力集計床グループ

・スリットタイプ

 「なし」「三方」「左側」「右側」「両側」から選択できます。

・剛性低下率考慮スイッチ

 弾性剛性に対して剛性低下率を考慮する(True)・しない(False)の変更ができます。

・せん断剛性低下率
 弾性解析時におけるせん断剛性低下率を入力できます。
 主に弾性解析時にひび割れによる剛性低下率(β)を考慮する機能です。
 弾性解析時には初期剛性に対して設定した倍率を乗じた剛性を採用して計算を行います。
 非線形解析時には用いられません。
 剛性低下率考慮スイッチがTrueとなっている時に考慮されます。

・形状係数k
 0の場合、壁の形状により自動計算されます。壁柱の断面性能参照

・長期応力負担タイプ
 「建物全体の指定に従う」「長期軸力のみ負担しない」「長期応力を全て負担しない」から選択できます。

剛性倍率φAS

 弾性・弾塑性に限らずすべての解析において考慮されます。

壁モデル化設定

・壁モデル化個別指定
 壁符号ごとに要素種類を設定します。
 「建築全体の設定に従う」とした場合、応力条件2の柱の軸変形の設定に従います。

・メッシュ分割する
平面応力要素、板要素を指定した場合に有効になります。

Trueの場合はメッシュ分割の後述の指定が可能となります。
Falseの場合は構面内に1枚の壁を配置します。

・メッシュ自動分割

Trueの場合はデフォルトの分割数(柱:4分割、梁:4分割)となります。 Falseの場合は後述の指定が可能となります。

・柱/梁分割数

付帯柱、付帯梁の分割数を設定します。 設定値は偶数である必要があります。

補強部材情報

 補強部材の考慮ができます。考慮した部材は「データ変換出力」における補強前モデルファイルには反映されません。

施工時解析の個別指定

 施工時解析の個別指定⇒本機能は特定ユーザーのみ利用できます。
弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

耐震壁の配置

a) 伏図で耐震壁を配置する場合

耐震壁を配置出来る場所にカーソルを合わせると、仮想部材が表示されます。仮想部材が表示された状態で左クリックをすると、耐震壁が配置されます。また、耐震壁を削除する場合には、削除する耐震壁を選択し「Delete」キーを押します。


配置する場所にカーソルを合わせる


耐震壁を配置

b) 軸組図で耐震壁を配置する場合


配置する場所にカーソルを合わせる


耐震壁を配置

粘性壁の配置

配置の方法は耐震壁と同様になりますが、壁は柱間にしか配置できないため、スパン間に粘性壁を設ける場合、その両側にダミーの柱を作成する必要があります。

  1. 軸追加

ダミーの柱を配置する節点を作成するために、軸を追加します。


X2の右側にX2a,X2bの軸を追加し、スパンを調整します。

  1. ダミー柱配置

粘性壁配置用のダミー柱を配置します。

  1. 梁分割

ダミー柱が宙に浮いているので、梁を分割して接続します。


梁をいったん削除し、ダミー柱に接続する梁を再配置します。

  1. 粘性壁の配置

三角形状の耐震壁を配置する場合

配置の方法は耐震壁や粘性壁と同様になりますが、節点結合を行うことや平面応力要素のみの対応であることに注意が必要です。

  1. 軸追加

任意のスパンに壁を配置するために軸を追加します。

Y1の右側にY1a、Y1bの軸を追加し、スパンを調整します。

  1. 柱配置

任意の箇所に柱を配置します。

この柱の下側の節点(3,5)を1と7に結合することで三角形状を作成します。節点(柱)の移動を参考にしてください。

  1. 壁配置

耐震壁や粘性壁と同様に配置します。ただし、冒頭にも記載した通り、平面応力要素を用いらないとエラーが出てしまうため、プロパティを変更する必要があります。

雑壁

雑壁

雑壁の配置は全て、「部材リスト」の「雑壁」で行います。操作対象で「雑壁」を選択し(キー「P」を押すことでも雑壁に切り替わります)、伏図にて配置を確認することができます。

壁仕上げ

壁仕上げ

操作対象で「壁仕上げ」を選択します(キー「F」を押すことでも壁仕上げに切り替わります)。伏図・軸組図上で壁仕上げが選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置する壁仕上げの情報が表示されており、符号が指定できます。壁仕上げが選択されている場合は、選択壁仕上げの詳細情報が表示されます。


新規壁仕上げ詳細


選択壁仕上げ詳細

仕上げ壁符号の配置

壁仕上げリストで定義した仕上げ壁符号より選択します。

壁仕上げを配置できる場所にカーソルを合わせると、仮想部材が表示されます。仮想部材が表示された状態で左クリックをすると、壁仕上げが配置されます。また、壁仕上げを削除する場合には、削除する壁仕上げを選択し「Delete」キーを押します。

a) 伏図で壁仕上げを配置する場合


配置する場所にカーソルを合わせる


壁仕上げを配置

b) 軸組図で壁仕上げを配置する場合


配置する場所にカーソルを合わせる


壁仕上げを配置

ブレース

ブレース

操作対象で「ブレース」を選択します(キー「B」を押すことでも、ブレースに切り替わります)。伏図・軸組図上でブレースが選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置するブレースの基本情報が表示されており、符号・配置タイプ等が指定できます。ブレースが選択されている場合は、選択ブレースの詳細情報が表示されます。

プロパティ

基本情報

ブレース符号

 ブレースリストまたは免震・制震ダンパーリスト(オイルダンパー・座屈拘束ブレース等)
 で定義した符号から選択できます。

層せん断力集計床グループ

層せん断力集計タイプ

 定義通りに集計
 履歴ダンパ―として入力
 速度依存ダンパーとして入力

配置タイプ

 「×配置」、「/配置」、「\配置」、「K型(上部節点)配置」、「K型(下部節点)配置」
 から選択します。

面外拘束

 拘束する(True)・拘束しない(False)の変更ができます(水平ブレースは非対応)。
 シアリンク型ダンパーを設置する際などに、ブレースが取りつく節点が面外に不安定となる場合には
 この設定をTrueにすることで面内方向のみに移動するようにモデル化されます。

剛接ブレースか

 剛接合にする(True)・剛接合にしない(False)の変更ができます。
 面外拘束に加えて面内方向もモーメントを負担するようになります。  ※面外拘束もTrueにしている場合は、面外拘束の指定が優先されます。

偏心距離

下図のような偏心距離を入力できます。 解析モデルとしてはブレースの軸剛性は節点間距離で計算されますが、偏⼼分に相当する曲げモーメントが節点に作用します。 水平ブレースでは非対応です。

梁との交差点の自動分割

節点間ブレース」に対応する機能です。「True」にする場合は、大梁はブレースが交差する点で自動的に分割されます。

剛性倍率

剛性倍率を入力できます。

ダンパー設計

ダンパー反力による設計機能を使用する時に入力します。

補強部材情報

補強部材の考慮ができます。考慮した部材は「データ変換出力」における補強前モデルファイルには反映されません。

施工解析の個別指定

本機能は特定ユーザーのみ利用できます。 弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

ブレースの配置

a) 軸組図でブレースを配置する場合

配置タイプを指定し、ブレースを配置する場所にカーソルを合わせ、配置する部材が表示された状態で左クリックをすることで、指定した配置タイプのブレースが配置されます。


配置する場所にカーソルを合わせ、左クリックする


ブレースを配置

b) 伏図でブレースを配置する場合

伏図でブレースを配置する場合には、ブレース種別は「ブレース」とします。配置タイプを指定し、ブレースを配置する場所にカーソルを合わせ、配置される部材が表示された状態で左クリックをすることで、指定した配置タイプのブレースが配置されます。


配置する場所にカーソルを合わせ、左クリックする


ブレースを配置

※ 配置タイプを「/配置」または「\配置」にした場合について

「/配置」または「\配置」は下図のような方向からモデルを見たときに配置される配置タイプです。

※「K型(上部節点)配置」、「K型(下部節点)配置」とした場合は、計算内部で自動的に梁中央に節点を設けます。ただし、中央点においてすでに大梁が分割されており、内部節点座標が大梁中央と許容誤差範囲内(オプションにより設定)の場合には、内部節点を設けずに存在する節点を用います。

節点間ブレース

節点間ブレース

操作対象で「節点間ブレース」を選択します(キー「A」を押すことでも、節点間ブレースに切り替わります)。層や部材をまたいでブレースを配置する際などにこの方法でブレースを配置します。なお、節点間ブレースは軸組図で配置します。

画面右側の部材詳細情報のウインドウの「ブレース符号」、「配置タイプ」、「偏心距離」を指定します。ブレース符号は、ブレースリストまたは免震・制震ダンパーリスト(オイルダンパー・座屈拘束ブレース等)で定義した符号から選択可能です。 プロパティの各項目については「ブレース」をご参照ください。

ブレースの配置

ブレースを配置する一方の節点を左クリックし、そのまま他方の節点までドラッグします。


節点を左クリックし、ドラッグする


配置される部材が表示される


ブレースを配置

※節点間ブレースで大梁の途中節点につないだ場合、大梁は自動分割されないため、大梁は手動で分割する必要があります。


軸の追加


節点間ブレース配置


大梁分割

水平ブレース

水平ブレース

操作対象で「水平ブレース」を選択します(キー「H」を押すことでも、水平ブレースに切り替わります)。水平ブレースは伏図で配置します。

画面右側の部材詳細情報のウインドウで「水平ブレース符号」を指定します。
水平ブレース符号は、ブレースリストまたは免震・制震ダンパーリスト(オイルダンパー等)で定義した符号から選択可能です。
プロパティの各項目については「ブレース」をご参照ください。

ブレースの配置

ブレースを配置する一方の節点を左クリックし、そのまま他方の節点までドラッグします。


節点を左クリックし、ドラッグする


配置される部材が表示される


ブレースを配置

開口

開口

操作対象で「開口」を選択します(キー「V」を押すことでも、開口に切り替わります)。開口は伏図または軸組図で配置します。

画面右側の部材詳細情報のウインドウで「開口符号」を指定します。開口符号は、RC造壁開口リストで定義した符号から選択可能です。

開口の配置

a) 伏図で開口を配置する場合

開口を配置できる場所(耐震壁が配置されていること)にカーソルを合わせると、仮想部材が表示されます。仮想部材が表示された状態で左クリックすると、開口が配置されます。また、開口を削除する場合には、削除する開口を選択し「Delete」キーを押します。


配置する場所にカーソルを合わせる


開口を配置

b) 軸組図で開口を配置する場合


配置する場所にカーソルを合わせる


開口を配置

操作対象で「床」を選択します(キー「L」を押すことでも、床に切り替わります)。床は伏図で配置します。

画面右側の部材詳細情報ウインドウの「床符号」、「吹き抜け」、「符号を個別か」、「荷重伝達方向」を指定します。
床符号は床荷重リストで定義した床符号より選択可能です。

床は必ず梁に囲まれているものとします。
梁に囲まれていれば三角形でも多角形でも入力できます。
床荷重は床組の多角形をメッシュ分割し、分割されたメッシュを最も近い大梁、小梁もしくは柱に荷重伝達するものとして計算します。

プロパティ

基本情報

・吹き抜け

吹き抜けは、「する」または「しない」を選択します。荷重伝達方向は、「X方向」、「Y方向」、「XY方向」から選択します。

※ 荷重伝達方向の表示については、「表示」を参照してください。

吹き抜け「しない」とした場合

床を配置する場所にカーソルを合わせ、配置する部材が表示された状態で左クリックをすることで、床が配置されます。


配置する場所にカーソルを合わせ、左クリックする


床を配置する

吹き抜け「する」とした場合

吹き抜けにしたい床を左クリックし、クリックした床がオレンジ色になった状態で、部材情報のウインドウの吹き抜けを「する」に指定することで、床が吹き抜けになります。


吹き抜けにする床を左クリックする


吹き抜け「する」を指定する


吹き抜けに変更される

・符号を個別か 床符号の作成方法で「True」または「False」を選択します。

スラブ、FL、LLすべてひとまとめにして符号を作成する場合
「床荷重リスト」で符号を定義し、このパラメータは「False」としてください。

スラブ、FL、LLでそれぞれ分けて符号を作成する場合
「スラブ符号」「FL符号」「LL符号」で符号を定義し、このパラメータは「True」としてください。
表示>操作・表示オプション>床 スラブ、FL、LL個別配置においてチェックを入れると符号が表示されるようになります。

デフォルトは「False」ですが、「True」に変更した場合は「床符号」は空欄となります。
「True」から「False」に変更した場合は「スラブ符号」「FL符号」「LL符号」は空欄となります。 配置済みの床符号は「床荷重リスト」画面で自動分割を実行した場合は「True」に切り替わり、配置していた符号を分割した「スラブ符号」「FL符号」「LL符号」が設定されます。

床組分割

小梁を入力した場合に、分割タイプ(本数指定もしくはスパン指定)が表示されます。

荷重

荷重伝達方向をX方向、Y方向、XY方向の中から選択します。

親床

小梁をスパン指定で入力した場合に小梁分割スパンが表示されます。

補強部材情報

補強部材の考慮ができます。考慮した部材は「データ変換出力」における補強前モデルファイルには反映されません。

構造

・面要素を考慮した解析
「面要素計算」を「する」とした場合に面要素名・面要素モデル化・長期応力負担タイプが選択できるようになります。 面要素において「平面応力要素」もしくは「板要素」を選択すると面要素を考慮した解析が行えます。 面要素の符号は、「部材リスト」→「構造スラブ・面要素」で定義できます。

・面要素の分割
「面要素内部分割」で「しない」を選択した場合は基準節点IDに応じて自動で分割します。
「する」を選択すると、さらに周辺の大梁の自動分割時に生成される内部節点も用いて自動でメッシュ分割します。 大梁の自動分割についてはこちらをご確認ください。

・構造スラブの考慮
「構造スラブ符号」は上記の面要素の計算に関わらず、剛性計算用のスラブ厚さを個別指定する時に使用します。 「面要素名」と「構造スラブ符号」で異なる符号を設定した時は「構造スラブ符号」の厚さが採用されます。

施工時解析の個別指定

本機能は特定ユーザーのみ利用できます。
弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

二重床

二重床

操作対象で「二重床」を選択します(キー「U」を押すことでも、二重床に切り替わります)。二重床は伏図で配置します。二重床は荷重として考慮されるのみで、剛性には寄与しません。

 ※ 床と同様な方法で配置します。「」を参照してください。

片持床

片持床

操作対象で「片持床」を選択します(キー「O」を押すことでも、片持床に切り替わります)。
片持床は伏図で配置します。

画面右側の部材詳細情報ウインドウの「片持床符号」、「配置サイド」、「スラブ端距離」、「スラブ幅」、「先端線荷重」を指定します。
片持床符号は床荷重リストで定義した符号から選択可能です。先端線荷重の単位は(kN/m)です。

片持床の配置

片持床を配置する場所にカーソルを合わせ、配置する部材が表示された状態で左クリックをすることで、片持床が配置されます。


配置する場所にカーソルを合わせ、左クリックする


片持床を配置

プロパティ

基本情報

・配置サイド ・荷重伝達方向 ・符号を個別か

形状情報

・I端/J端スラブ端距離
I端/J端からどのくらいの距離離れた位置に床を設置するかを入力します。

・I端/J端スラブ幅
・先端線荷重(kN/m)
 片持ち梁の先端に考慮する荷重を入力します。
・先端リブを考慮するか
 考慮すると小梁の自重が考慮され、床荷重の伝達に影響があります。
 片持ちスラブをご確認ください。
・先端小梁符号
 先端リブを考慮するとした場合に選択可能となります。
 小梁リストで定義した小梁符号から選択してください。

配置情報

配置階・I端/J端の基準節点・大梁・I端/J端側の片持ち梁が表示されます。

施工時解析の個別指定

本機能は特定ユーザーのみ利用できます。
弊社では解析コンサルとして同様の業務を承っておりますので、お問い合わせください。

出隅

出隅

操作対象で「出隅」を選択します(キー「D」を押すことでも出隅に切り替わります)。出隅は伏図で配置します。
画面右側の部材詳細情報ウインドウの「出隅符号」、「X方向幅」、「Y方向幅」、「先端線荷重」を指定します。
先端線荷重の単位は(kN/m)です。

出隅の配置

出隅を配置する場所にカーソルを合わせ、配置する部材が表示された状態で左クリックをすることで、出隅が配置されます。


配置する場所にカーソルを合わせて左クリックする


出隅を配置

小梁

小梁

操作対象で「小梁」を選択します(キー「S」を押すことでも小梁に切り替わります)。小梁は伏図で配置します。
画面右側の小梁配置詳細指定ウインドウの「位置(mm)」、「符号」、「方向」を指定します。

配置した小梁選択時に表示される画面右側のプロパティで小梁符号の変更や特殊荷重の配置が可能です。

小梁の配置

本数・スパン配置

「位置」に小梁を配置するスパンを入力します。
正の値を入力した場合には、床の指定した端部からの距離として指定されます。
負の値を入力した場合には、選択した床に等間隔で配置される小梁の数として指定されます。
「符号」は小梁リストで定義した符号から選択可能です。
「方向」は、小梁をX軸とY軸、または指定した梁番号(小梁配置プレビューにて定義される)のどちらの方向に小梁を配置するかを指定します。

a) 「位置」に正値を入力した場合(距離指定)

 

※ 複数本、小梁を配置する場合は、リスト部分を右クリックして「ピッチ/比率の行追加」を選択するか、方向入力セルが選択された状態で「Enter」を押してください。

位置と符号、方向を小梁配置プレビューに従って指定する。


小梁を配置する床を選択すると、配置される小梁が表示される


左クリックすることで小梁が配置される

※ 配置される小梁が表示された状態でキー「X」または、「Y」を押すことでも、配置方向を指定することが出来ます。

b) 「位置」に負値を入力した場合(等間隔配置)


配置する小梁の数にマイナスを付けて入力し、方向を指定する
※等間隔配置の場合は、行の追加はできません。


小梁を配置する床を選択すると、配置される小梁が表示される


左クリックすることで小梁が配置される

指定梁鉛直方向本数・スパン配置

「本数・スパン配置」と同様の指定で、指定した大梁と直交する方向に大梁を配置します。
「位置」に小梁を配置するスパンを入力します。
正の値を入力した場合には、床の指定した端部からの距離として指定されます。
負の値を入力した場合には、選択した床に等間隔で配置される小梁の数として指定されます。
「符号」は小梁リストで定義した符号から選択可能です。
「方向」は、小梁をX軸とY軸、または指定した梁番号(小梁配置プレビューにて定義される)のどちらの方向に小梁を配置するかを指定します。


受梁(梁2本指定)本数配置

2本の大梁を指定して、指定した本数の小梁を等間隔で配置します。
「位置」に小梁を配置する本数を入力します。「方向」にはカンマ区切りで大梁の番号を指定します。
2本の大梁はプレビュー画面でShiftキーを押しながら複数選択することで指定する事も可能です。
配置は「本数・スパン配置」と同様でプレビュー画面で配置する小梁が表示された状態で、伏図画面の配置したい床を左クリックで配置します。


側梁(梁2本指定)本数配置

2本の大梁を指定して、その角度を指定した本数で等分する小梁を配置します。
「位置」に小梁を配置する本数を入力します。「方向」にはカンマ区切りで大梁の番号を指定します。
2本の大梁はプレビュー画面でShiftキーを押しながら複数選択することで指定する事も可能です。
配置は「本数・スパン配置」と同様でプレビュー画面で配置する小梁が表示された状態で、伏図画面の配置したい床を左クリックで配置します。


任意梁(梁2本指定)本数配置

2本の大梁の長さの割合を指定して、2点間を結ぶ小梁を配置します。
1、2行目の「位置」に1、2本目の大梁の長さの割合、「方向」には床周辺の大梁の内、左回りで何番目の大梁であるかを指定します。
長さの割合は左回りで見た時の始端からの割合となります。
2本の大梁はプレビュー画面でShiftキーを押しながら複数選択することで指定する事も可能です。
配置は「本数・スパン配置」と同様でプレビュー画面で配置する小梁が表示された状態で、伏図画面の配置したい床を左クリックで配置します。


隣接床組分割指定

大梁を1本指定して、その大梁側に隣接する床に配置されている小梁を延長するように小梁を配置します。



コピー元の床組みが変更される場合は、コピー先の小梁も自動追従します。


小梁配置のコピー・ペースト

入力した床組を他の床組にコピーすることが可能です。
床組を選択後、「Ctrl+C」でコピーし、「Ctrl+V」で貼り付けを行えます。
コピーペーストは同一データ内だけでなく、データをまたいで貼り付けを行うことも可能です。

二重床用小梁

二重床用小梁

操作対象で「二重床用小梁」を選択します。二重床用小梁は伏図で配置します。

※ 二重床用小梁の配置方法は小梁の配置方法と同じです。「小梁」を参照してください。

節点荷重

節点荷重

節点荷重の配置はすべて、メインメニュー「荷重・材料」の「節点補正荷重」で行ないます。
節点補正荷重」を参照してください。
操作対象で「節点荷重」を選択し(キー「M」を押すことでも節点荷重に切り替わります)、
ここで入力された節点荷重の配置確認を伏図・軸組図上で行うことができます。

特殊荷重

特殊荷重

操作対象で「特殊荷重」を選択します(キー「E」を押すことでも特殊荷重に切り替わります)。
特殊荷重は伏図で配置します。

画面右側の部材詳細情報ウインドウの「特殊荷重符号1」「特殊荷重符号2」を指定します。
特殊荷重符号1」「特殊荷重符号2」を両方入力することで、1つの梁に2つの特殊荷重を配置することが可能です。
各特殊荷重符号は特殊荷重リストで定義した符号より選択できます。

特殊荷重の配置

特殊荷重を配置する場所にカーソルを合わせ、配置する荷重が表示された状態で左クリックをすることで、特殊荷重が配置されます。


配置する位置にカーソルを合わせる


左クリックして特殊荷重を配置

支承材・履歴系減衰材

支承材・履歴系減衰材

最下層に免震層を設ける場合を例に配置操作を説明します。

免震支承材の配置

  1. メインメニューから「基本事項」→「階・軸の追加と削除」→「階の追加」を選択します。

  2. 「最下層に追加」を選択し、追加階の階高・名称を指定し、「免震層として追加」にチェックを入れてOKとします。

  1. 最下層にピン支持の節点が作成されますので、既存階の節点支持条件の修正や免震層の梁追加等を適宜行ってください。

※免震装置はデフォルトでは下記のような剛域付きせん断ばねでモデル化されます。
 大梁に接続しているもしくは節点支持条件が「固定」になっているなど、
 節点1および節点2が曲げに抵抗できる条件でないと免震装置はせん断力を負担できませんのでご注意ください。

  1. 操作対象で「支承材・履歴系減衰材」を選択します(キー「I」を押すことでも免震支承材に切り替わります)。

  2. 画面右側の部材情報ウインドウで、配置する免震装置を選びます。

6-a) 符号から選択する場合

「免震装置符号」を選択すると、「免震装置符号定義」で定義された符号が表示されますので、必要なものを選択します。


符号指定

6-b) 型番から選択する場合

「性能指定方法」「免震支承材タイプ」→「メーカータイプ」→「シリーズタイプ名」の順で選択すると、「装置名」のところに配置可能な免震装置の型番一覧が表示されますので、必要なものを選択します。


製品番号指定

7-a)伏図で配置する場合は、配置する節点位置にカーソルを合わせ、左クリックします。

 

7-b) 軸組図で配置する場合は、配置する2節点間をクリック&ドラッグすることで配置可能です。


節点を左クリックし、 ドラッグする



  1. 支承材・履歴系減衰材は下記項目を設定できます。

プロパティ

基本情報

・性能指定方法
・層せん断力集計床グループ
・支承材タイプ
・免震支承材タイプ
・メーカータイプ
・シリーズタイプ名
・装置名

個別情報

・回転角度
 支承材・履歴系減衰材の軸回転角度
・引張非線形の考慮
 引張非線形を考慮する場合にはTrueとします。
・引張折点用面圧(N/mm2)
 引張非線形を考慮する場合の、引張側折点耐力を計算するための面圧です。
 0とすれば、引張に入った直後に剛性低下します。

・引張剛性低下率
 引張非線形を考慮した場合の剛性低下率を設定します。
・初期応力倍率
 静的増分解析、振動解析の時に初期応力に乗じる倍率を入力します。
・Q-h付加曲げモーメント計算用高さを有効にするか
 Trueにした場合は以下の入力が有効になります。
・Q-h付加曲げモーメント計算用高さ(上側)
・Q-h付加曲げモーメント計算用高さ(下側)
反曲点の上側もしくは下側のhを入力します。例えば、上側のhは支承材の上側に取りつく大梁の付加曲げを算定する時に使用します。 本機能の使い方はこちらのブログ記事を参照してください。

すべり・転がり支承の共通設定

・長期軸力を直接指定するか?
 すべり・転がり支承折点荷重計算用長期軸力を直接指定するかどうか設定できます。

・すべり・転がり支承長期軸力
 上記項目true時の、すべり・転がり支承折点荷重計算用長期軸力直接入力の値

すべり支承の設定

・すべり面側
 すべり面が上側か下側かを設定できます。すべり面側の大梁にのみ、P-δ付加曲げモーメントが発生します。

・摩擦係数を直接指定するか
 摩擦係数を直接指定する場合にはTrueにします。
 メーカー製品によって指定可能なものと不可のものがあります。

・直接入力摩擦係数
 上記項目True時の、摩擦係数直接入力の値です。

・速度を直接指定するか?
 すべり支承滑り出し荷重設定用速度を個別指定する場合にはTrueにします。
 メーカー製品によって指定可能なものと不可のものがあります。

・すべり支承速度
 上記項目true時の、すべり出し荷重設定用速度直接入力の値
 上記項目True時の、滑り出し荷重設定用速度の値です。

・軸力一定で滑り出し荷重を計算

・支圧プレートの設定※BBMの支承材のみ設定可能
 建物全体の指定に従う
 支圧プレートあり
 支圧プレートなし

建物全体の指定は以下になります。

U型ダンパーの設定

・初期ギャップ(mm)
  U型ダンパーの初期ギャップを設定します。

解析モデルの扱いは計算編をご参照ください。

補強部材情報

補強部材かどうかの指定を行えます。

繰り返し依存性考慮

・初期温度
 繰り返し依存性を考慮する場合に適用される初期温度を設定します。
 (現在はブリヂストン高減衰ゴム系積層ゴム支承のみに有効となります。)
 別途、立体振動解析条件もしくは質点系振動解析条件にて繰り返し依存性の考慮を設定する必要があります。

特性変動の個別指定

・個別指定された特性変動を採用するか
 本設定をTrueにした場合、特性変動を考慮した計算において、この表で定義された特性変動の値が採用されます。
 (現在は高減衰ゴム系積層ゴム支承、鉛プラグ挿入型積層ゴム支承にのみ有効となります。)

筒状流体・粘性体ダンパー

筒状流体・粘性体ダンパー

操作対象で「筒状流体・粘性体ダンパー」を選択します(キー「R」を押すことでも筒状流体・粘性体ダンパーに切り替わります)。

筒状流体・粘弾性ダンパーの配置

画面右側の部材情報ウインドウで、配置する減衰材を選択します。
「性能指定方法」で「符号指定」を選択した場合、「ダンパー符号」を選択して配置を行うことが可能です。
「性能指定方法」で「製品番号指定」を選択した場合、「メーカータイプ」「シリーズタイプ名」を選択すると、
配置可能な装置の型番が「装置名」に一覧で表示されます。選択した装置は伏図にて配置します。


節点を左クリックし、 ドラッグする


配置される部材が表示される


免震減衰材が配置される

※免震層ダンパーは剛域付きせん断ばねでモデル化されます。大梁に接続しているもしくは節点支持条件が「固定」になっているなど、節点1および節点2が曲げに抵抗できる条件でないと免震装置はせん断力を負担できませんのでご注意ください。また、免震層ダンパーのプロパティで下側になる節点を変更することも可能です。

操作対象で「杭」を選択します。伏図・軸組図上で杭が選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置する杭の基本情報が表示されており、符号・配置タイプ等が指定できます。杭が選択されている場合は、選択杭の詳細情報が表示されます。

プロパティ

基本情報

・杭符号
・杭本数

個別情報

・基礎重量(kN)
・偏心距離Ex、Ey(mm)
・杭長(mm)
・杭頭位置(mm)
・支点ばねX、Y(kNm/rad)

地盤情報

・地盤バネ符号

トグル制震ブレース

トグル制震ブレース

操作対象で「トグル制震ブレース」を選択します(キー「T」を押すことでも、トグル制震ブレースに切り替わります)。伏図・軸組図上でブレースが選択されていない場合、画面右側の部材詳細ウインドウには新規で配置するトグル制震ブレースの基本情報が表示されており、符号・配置タイプ等が指定できます。トグル制震ブレースが選択されている場合は、選択ブレースの詳細情報が表示されます。

プロパティ

トグル制震ブレース符号

トグル制震ブレースリストで定義した符号から選択できます。