ファイルについて
次章入力操作手順で行った入力を、ftc ファイルにエクスポートする手順及び出力される ftc ファイルについて記載します。
作業手順が前後することになりますが、次章では RESP-D の入力と ftc ファイルの編集についての説明を記載しているため、本章を一読されることをお勧めします。
ファイルエクスポート
ファイルメニュー → データ変換出力 → RESP-F3T(薄層要素法沈下解析) からエクスポートできます。
エクスポートされる ftc ファイルは以下のようになります。
- <ユーザー指定保存名称>.ftc
- <ユーザー指定保存名称>-WithBuilding.ftc
各ファイルについて
相互作用ばね計算用ファイル <ユーザー指定保存名称>.ftc
地盤の相互作用ばねを計算するための ftc ファイルです。
こちらのファイルを F3T で指定して解析が正常に終了すると、相互作用マトリクス情報を *.07 ファイルに出力します。
*.07 ファイルはバイナリデータですので中身を確認することはできません。
相互作用ばね考慮応力解析用ファイル
<ユーザー指定保存名称>-WithBuilding.ftc
*.07 ファイルから相互作用マトリクス情報を読み込み、剛性マトリクスに加算し、建物-杭-地盤の一体解析(沈下解析や水平荷重解析)を行います。
ファイルの構成について
相互作用ばね計算用ファイル <ユーザー指定保存名称>.ftc
編集は必要ありません。
相互作用ばね考慮応力解析用ファイル <ユーザー指定保存名称>-WithBuilding.ftc
大まかな構成は下記の通りです。
現状の RESP-D の仕様通りの解析モデルを作成する場合は、基本的に解析コマンド以外は編集は必要ありません。
- 節点
- 剛床代表節点
- 境界条件
- 自由度拘束
- 材料
- 部材非線形特性
- ばね性能
- 断面性能
- 部材定義(杭・基礎梁・耐圧版・ばねなど)
- 相互作用地盤ばねの読み込み(Matrix3FromSF3DS)
*.07 ファイルを TLEM-WithBuilding.ftc とは違うディレクトリに置いた場合はこの ftc ファイルに記載されている Matrix3FromSF3DS コマンドのファイルパスを書き換える必要があります。
ファイルパス以外は絶対に編集しないでください。 - 要素グループ
- 層定義
- 荷重定義
- 出力指定
- マトリクスソルバ指定
現状はツールにおいて指定したソルバが ftc ファイルに記載されますが、
Full に書き直すことを推奨いたします。
※RESP-D 上で指定することができないため ftc ファイルで書き直す必要があります。 - 解析コマンド(Analysis)
RESP-D から出力した際に記載されている Analysis コマンドは例です。
解析したい内容に合わせて必ず編集が必要になります。
ファイルの関係性は下記の通りです。
※沈下解析結果初期応力ファイルの出力には指定が必要です。次章の手順をご確認ください。